口腔機能低下症
悪循環に陥りやすい口腔機能低下症

口腔機能低下症とは、食べ物を噛んだり飲み込んだりする機能が衰えた状態のことです。
この状態を放置すると、身体全体の衰えに繋がる可能性があります。
口腔機能が低下すると、柔らかい食べ物ばかりを摂取するようになり、その結果、タンパク質の摂取量が減少します。これにより、筋肉の合成が減少し、全身の筋肉が徐々に減っていく傾向が現れます。
一般的に、全身の筋肉量は40歳前後から減少し始め、その減少は加齢とともに加速します。
特に高齢者では、1年で5%以上の筋肉減少が見られることもあります。
口腔機能低下症を放置すると、この悪循環がさらに進行してしまう恐れがあります。
口腔機能低下症の症状
- 食べ物が口の中に残りやすくなった
- 食事中によくむせるようになった
- 食べこぼしをすることが増えた
- 固いものが食べづらくなった
- 薬が飲み込みにくくなった
- 舌の動きが悪くなったと感じる
- 食事に時間がかかるようになった
- 口の中が乾きやすくなった
- お口の中が不衛生になっている
口腔機能低下症の原因
主な原因
- 加齢に伴う生理的変化
- 歯の喪失や不適合な入れ歯の問題
- 口腔内の筋力低下
- 唾液分泌の減少
- 全身疾患(糖尿病、脳卒中後遺症など)
- 薬の副作用
- 不適切な食生活や口腔ケアの習慣
口腔機能低下症の予防法
口腔機能低下症になってしまうと、症状がどんどん進んでしまう事があるので、普段から予防する事が最も効果的です。
当院では、患者様ご自身で行って頂ける予防方法をご案内しています。
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適切な歯磨き
- 食後に1日3回歯磨きを行う
- フッ素配合の歯磨き粉を使用する
- 電動歯ブラシを使うのも効果的
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定期的な歯科健診
- 最低でも年に1~2回は歯科医院を受診
- 早期虫歯や歯周病の発見・治療
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バランスの良い食事
- 多様な食品をバランスよく取り入れる。
- 硬い食品や繊維質が豊富な食べ物も積極的に取り入れる
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こまめな水分補給を心がける
- 1日に1.5~2リットルの水分を飲む
- こまめな水分補給で口腔内を乾燥させない
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タバコを控える・やめる
- 喫煙は口腔内の健康に悪影響を与えるため、禁煙を意識することが大切です
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上手にストレスと付き合う
- 過度なストレスは唾液分泌に影響を与えるため、適切にストレスを管理することが重要です
ご存じですか?「あいうべ体操」
「あいうべ体操」とは、福岡の内科医 今井一彰先生が考案された舌圧を鍛えることが出来る体操です。
小さなお子様から高齢の方まで実施いただける簡単な体操なので、是非試してみてください。
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1
「あ」
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2
「い」
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3
「う」
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4
「べ」
体操手順
口を大きく「あ~」「い~」「う~」「べ~」と動かします。
①“あ~”と言いながら口を大きく開く。
②“い~”と言いながら口を横に広げる。
③“う~”と言いながら口をすぼめる。
④“べ~”で舌を思い切り前に出す。
①~④までを1セットとし、これを大きな動きをしながら,ゆっくり10回程度繰り返します。
運動ですから、できるだけ大げさに行った方が効果的です。
一度に行うのは10セット程度で、1日30 セット程度を目安に行います。
口腔機能低下症の対策・改善方法
下記のような対策を総合的に行うことで、口腔機能の改善や維持が可能となります。
専門家のアドバイスを受けながら、個々の状況に合わせた対策を講じることが重要です。
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専門的な口腔ケア
- 歯科医師や歯科衛生士による専門的なクリーニング
- 患者様の症状に応じた口腔ケアの指導
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口腔機能訓練
- 舌や口唇の筋力強化トレーニング
嚥下機能向上のための訓練 - 言語聴覚士による専門的な指導
- 舌や口唇の筋力強化トレーニング
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義歯の調整・再製作
- 不適切な義歯は口腔機能の低下を招くため、適切な調整や再製作が求められます
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唾液分泌促進
- 唾液腺マッサージの実施
- 唾液分泌を促進する薬剤の使用(医師の指導に従って)
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口腔保湿剤の使用
- 口腔乾燥の症状を緩和するために、人工唾液や保湿ジェルを使用する
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全身疾患の管理
- 糖尿病や高血圧などの基礎疾患の適切な管理
- 服薬の見直し(口腔乾燥を引き起こす薬剤の調整など)
よくある質問
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最近、食事中にむせることが増えたのは病気ですか?
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単なる加齢ではなく「口腔機能低下症」の可能性があります。飲み込む力や舌の筋力が落ちているサインですので、一度専門的な検査を受けることをお勧めします。
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口腔機能の検査にはどのようなものがありますか?
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舌の圧力を測る「舌圧測定」、噛む力を測る「咀嚼能力検査」、お口の乾きを見る「唾液量測定」などがあります。痛みはなく数分で終わる検査です。
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お口の機能が低下すると、体にどんな影響が出ますか?
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柔らかいものばかり食べるようになり栄養が偏ることで、全身の筋力低下(フレイル)が加速します。
また、誤嚥性肺炎の原因にもなるため注意が必要です。 -
どのようなトレーニングで改善できますか?
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お口の周りの筋肉を動かす「あいうべ体操」や、舌の筋力アップ、パタカラ体操など、自宅で簡単にできるプログラムを当院の歯科衛生士が指導いたします。
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何歳くらいから口腔機能を意識すべきですか?
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65歳以上の方は、特に自覚症状がなくても一度検査を受けることをお勧めします。
また、滑舌が悪くなった、食べこぼしが増えたと感じる方は年齢を問わずご相談ください。